医療レーザー脱毛って何?

美容系のクリニックや一部の皮膚科など、現在医療機関で受けられる主な脱毛治療が医療レーザー脱毛です。発毛組織を破壊することは医療行為とみなされ、病院やクリニックなど医療機関でしか行う事が認められていません。また医療レーザー脱毛機は、医療機器として認可されており、医師や医師の管理下でしか使用できません。

医療用のレーザー脱毛機は、光脱毛と原理は似ていますが、違いは光源の種類と出力の高さで、高い脱毛効果が期待できます。 また、レーザー光は直進する性質があり、フラッシュ光は拡散する性質があります。 そのためレーザー脱毛機の光はフラッシュ脱毛機の光に比べて皮膚の深くまで到達すると言われています。

また、効果が高ければそれに比例して肌への副作用の発生する可能性が高まりますが、医療機関での脱毛治療ですので、万が一肌にトラブルが出た時でもすぐに適切な処置が受けられる安心感もポイントです。

画像の説明

●色々な種類がある医療レーザー脱毛機

医療レーザー脱毛機にはたくさんの種類があり 古いものではルビーレーザーから、最近のダイオードーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーまで、光源によって分類されています。

通常はこれらを総称してして医療レーザー脱毛機と呼ばれることが多いようです。

医療レーザー脱毛機はその波長や光の特性によって、それぞれの機種を照射した後の脱毛効果に差が出てくるようで、複数の医療レーザー脱毛機を所有しているクリニックなどでは、患者さんの肌の状態や毛質に適した医療レーザー脱毛機を使い分けてくれる所もあります。

●医療レーザーの脱毛方法

医療レーザー脱毛もフラッシュ脱毛(光脱毛)とおなじく施術の間隔は2~3ヶ月に一度、毛周期にあわせて施術します。 毛周期は個人差もあり、また部位によっても多少の差があります。

医療レーザー脱毛も、フラッシュ脱毛と同様、一本ずつ脱毛処理をする必要がありません。照射出来る範囲内の脱毛処理が1度で出来るため、針脱毛など従来の脱毛方法に比べると施術時間は短くなりますが、一度に照射できる面積は、フラッシュ(光)脱毛機の方が広いです。

一度に照射出来る範囲をスポットと言います。以前は1センチ四方程度のものが多かったのですが、最近では1センチ×5センチのスポットを持つ機械も出てきています。

それでも照射面積に関しては、フラッシュ脱毛(光脱毛)機の方に軍配が上がります。

しかし医療レーザー脱毛機は1回の脱毛効果がフラッシュ脱毛の約3倍ほど高いため、脱毛のためにクリニックに通う必要回数は、脱毛サロンで光脱毛を受ける場合の必要回数よりも少なくて済み、脱毛完了までの期間は結果的に早くなります。

●医療レーザー脱毛のデメリット

医療レーザー脱毛のデメリットとしてはフラッシュ脱毛(光脱毛)と同様、黒い毛以外には効果が出にくいことです。 レーザー脱毛機は黒に反応するので、茶色や白い毛にはほとんど効果は見られません。

また、産毛などの細い毛にも効果が出にくいのですが、医療レーザー脱毛機を使って高出力で照射すると、産毛の脱毛が可能になることもあります。

医療レーザー脱毛の永久性は高いのですが、専用の細い針で発毛組織に直接に熱を伝える針脱毛に比べると、効果の永久性はやや劣ります。また黒に反応するためにフラッシュ脱毛(光脱毛)同様、脱毛期間中の日焼けはご法度です。

費用に関しては脱毛サロンに比べてかなり高額となります。 しかし費用対効果を考えると決して高いとは言えないでしょう。

美容クリニックなどでは各種キャンペーンなどを行いますので、それらを利用して、なるべく料金を抑えて契約するのが得策です。

医療脱毛はそれだけ効果が高いのですが、一般的には同じ出力で照射した場合でも、フラッシュ脱毛(光脱毛)機よりも医療レーザー脱毛機のほうが痛みを感じやすい傾向にあります。

高出力で脱毛した場合には、かなり痛みはあるようで、痛みで途中でやめてしまったという人も中にはいるようです。

部分麻酔を打てば痛みはなくなります。その際の料金はプラン内に含まれるかどうかは医療機関等によって対応が異なります。

また、タオルや紙ショーツなどのアメニティ類のサービスは、一般的にはエステサロンの方が充実していることが多いようです。

●医療レーザー脱毛の副作用と対処法

医療レーザーで脱毛治療をする上で避けられないのは、その効果に比例して、皮膚の炎症や毛嚢炎など、副作用が生じる可能性が大きくなるということです。これはレーザー脱毛機に限らずに、光脱毛でも言えることです。

ただ、医師の管理下で適正な設定と間隔で治療すれば、医療レーザー脱毛の副作用をごくわずかなものにすることができますし、たとえ副作用があった時でも、クリニックであれば医師が常駐していますので、その場で適切な医療処置を受けることができます。

具体的にはレーザー照射後、化膿止めの軟膏が処方されるなどです。